2012/07/05

1日光湯元温泉 温泉寺

日光の紅葉を見ながら久しぶりに湯元温泉に行った。以前は「はるにれの湯」に入浴したり「湯本旅館」に泊まったりしたことがある。



紅葉のいろは坂を登り中禅寺湖のほとりを走り、戦場ヶ原を過ぎてゆく、日光は風向明媚である。湯の湖のほとりに湯本温泉がある。15軒ほどの宿がある温泉地である。温泉寺の脇には源泉地帯があり、源泉小屋があちこちに建っており、中を覗くと湯が湧出しているのが見える。



しかしこの自然湧出源泉を使っているのはスパビレッジカマヤと板屋、おおるりの3軒だけである。ほかの宿は奥日光開発株式会社のボーリング湧出泉を使っている。この温泉寺でもその供給会社の源泉である。



ボーリング泉は71.4度と高温で遊離硫化水素を多量に含み白濁している温泉である。さて温泉寺は砂利道の奥にあり本堂の左側に温泉施設がある。日帰り入浴ができる。木造の平屋で木の浴槽が1つだけのシンプルな温泉である。床も木で作られ共同湯の風呂に近い。



掛け流しで利用されている。湯は71.4度の含硫黄CaNa-SO4、HCO3で総計1240mgのものである。PHは6.5で中性に近い。特記成分はHSの10.8mg、S2O3の0.6mg H2Sの38.5mgである。総硫黄は49mgほどである。湯の感触は白濁(30センチ)少炭酸味、硫黄臭と記録した。



2日光湯元温泉 スパビレッジカマヤ

日光湯元の源泉地帯に行くと、源泉の上に小屋が掛けてありそれぞれ何旅館のものか書いてある。湧出量の多い源泉でスパビレッジカマヤというのがあったので入浴しにいった。ペンションのような新しい洋風の宿である。自噴源泉をつかっている。



分析表には響1.2号と書かれている源泉である。毎分30リットルの湧出量で59.2度、総計1516mgの温泉である。含硫黄NaCa-SO4、HCO3、ClでPH6.6 特記成分はHS 6.7mg S2O3 2.1mg H2S 19.2mgとボーリング泉より硫黄分は少ない。



丸太の内湯と石組み露天風呂がある。ともに少量掛け流しにされており露天風呂のほうは量が少ないのでヌル湯になっていた。露天風呂からの紅葉が美しい。この湯は透明薄緑色で白濁していない。新鮮なためであろう。白い湯の華が浮遊している。少甘味、少硫黄臭と記録した。自噴泉は白濁せずに底に薄く硫黄分が沈殿する程度であった。薄く緑色になりまだ白濁する前だと観察した。

 

3日光湯元温泉 板屋

日光湯元温泉では老舗の板屋は新築の和風宿になっている。自噴源泉と奥日光開発3.4号泉の混合であった。分析表はボーリング泉のもので77度の 総計1503mgでHS 9.0mg H2S 40.6mgというものであった。



タイルの内湯と庭園風石張り露天風呂がある。緑白濁し、たまご味、硫黄臭ありと観察した。硫黄分はここが多く感じた。



自噴源泉と混合してしまっているのは残念であるが緑白濁の緑色が自噴源泉のものであろうか?古い宿は木造3階の立派なものであり、写真が飾ってあった。現在は一般的コンクリート建築の和風宿である。



4塩原パルコ温泉 某個人別荘

塩原の千本松牧場の近くにある別荘地に温泉が引かれている。新築の別荘に泊まらせていただいた。伊豆石の浴槽に掛け流しで使われている。この温泉はあくまで個人宅の別荘なので一般の人は入浴できません。



62度の単純温泉で総計940mg PH8.7である。この湯が良い湯でつるつるで深緑褐色透明、少エグ味、微油臭であった。近くのあかつきの湯や千本松温泉に類似しているが、つるつる感が良い。やや強めの感触であった。

2012/07/01

白馬鑓温泉と戸倉上山田温泉に行きました。

 

懸案の白馬鑓温泉に行きました。登り5時間と聞いていましたが3時間半で着きました。途中雪渓もあり、山岳美を満喫しました。下りは3時間でした。湯が素晴らしく新鮮な硫黄泉で大湯量が掛け流しされています。新鮮なため大きな露天風呂ではまだ白濁する前で匂いで新鮮さがわかります。そして足元湧出なのも素晴らしいです。42.7度の適温の湯が豊富に湧出し豪快に溢れています。たまご味と硫黄臭がはっきりと分かるよい湯でした。内湯と足湯は白濁していました。戸倉上山田は千曲館、かめの湯、つるの湯、国民温泉に行きましたが、特に国民温泉が素晴らしく新鮮な湯が掛け流しされ身体に泡付がありました。

 

1白馬鑓温泉

白馬岳の登山口、猿倉から登り5時間と言われている白馬鑓温泉に行くこととした。白馬三山のうち南の鑓ヶ岳の直下にあり、途中杓子岳から流れる杓子沢の雪渓を渡り到着する。新幹線で長野駅へ行きレンタカーで猿倉入りをした。



標高1250mの猿倉から鑓温泉が2100mなので標高差は850mである。比較的ゆるい斜面を登ってゆく。11時40分に出発して12時に昼食とした。13時に中山沢を過ぎ、13時半頃に小日向山のコルを越えた。



この先は水平道になるはずだが道が変わっており、かなり下り再度登らされた。14時に小沼のある低地を過ぎ14時半頃に杓子沢の雪渓を過ぎた、その後3回の雪渓を渡り、鑓温泉に到着したのは15時10分であった。



この温泉は夏季のみの営業で冬季は解体してしまってしまう。7月18日から9月までの2ヶ月半ほどの短期間の営業だ。ついに湯の川が現れ、黄色いコンパネで造られた小屋に到着した。



小屋の下に大きな露天風呂がありここが源泉である。沢側が堰き止められ中央から大量の温泉が川のように溢れている。2100mの標高では日本一の天然湧出量と書かれていた。



展望が良く妙高や戸隠などが雲海の上に望まれる。足元湧出温泉で山側の壁および一部砂地になっている底からの湧出がわかった。やや熱めの42.7度の温泉で素晴らしい新鮮さである。



含硫黄MgCa-HCO3(含硫黄重炭酸土類泉)である。硫黄分はHSが1.1mgH2Sが4.0mgとそれほど多くないが硫黄の匂いははっきりとわかる。透明、たまご味、硫黄臭多しと記録した。



新鮮なため白濁する前で透明であるが内湯と足湯は仄かに白濁しておりもう少し時間が経つと白濁すると思われる。温度も泉質も良い湯が大量に湧出し非常に恵まれた温泉であった。翌朝はご来光が眺められた。周囲は雪渓とお花畑で別天地のような良いところである。



内湯は白濁している。豪快に掛け流しされていた。

天候にも恵まれ最高の温泉行きとなった。下りは3時間であった、下るにつれて白馬三山が見渡せるようになり美しい光景であった。猿倉に下り、白馬八方温泉の小日向の湯に行ってみる。

入浴はしなかったが分析表をみると49.7度のアルカリ性単純泉でOHイオンの含有量が36.1mgとかなり多く、PH11.6となっていた。以前の分析表では11.3だったので日本一の高いアルカリ性の温泉となっていた。

 

戸倉上山田温泉 千曲館

戸倉温泉は千曲館に行った。以前旧館の浴槽が2色の色で美しかったので再訪した。今回は右側の浴槽に上山田温泉会社の源泉が入り薄白濁で左側の浴槽に千曲源泉が入り薄灰色であった。



千曲源泉のほうは以前とあまり変わりがないが上山田源泉のほうがきれいに緑色だったのが今回は白濁であった。



新館の大浴場に行ってみると上山田源泉が緑色透明になっていた。私が角川新書で毎日の全量交換のお湯張りは止めており、数日掛け流しにする方式にしたそうだ。旧館も改装されきれいになっていた。



戸倉温泉 かめの湯

戸倉温泉街の中にあるかめの湯は綺麗に改築されていた。黄色い外壁の木造の共同湯である。



上山田源泉利用でHS15.3 H2S 0.3となっているが透明、たまご味、少硫黄臭で個性は少なかった。しかし少量ながらも掛け流しでよい温泉である。



上山田温泉 つるの湯

上山田のつるの湯はなまこ壁の城郭のような造りの立派な施設に改築されていた。湯も掛け流しが多めで良い。源泉名は無く、9つの源泉の混合泉でHS12.8 H2S0.6という含有量である。



薄い緑色透明、たまご味、少硫黄臭で良い温泉である。またつるつる感があり入浴感触が良いのも特記したい。



新戸倉温泉 国民温泉

国民温泉は良い。以前も感動したが今回も良かった。透明、少たまご味、少硫黄臭の仄かな個性の湯であるが掛け流しで使われており、清掃用に床に流れている湯もシャワーも温泉である。



HS1.4という硫黄泉にはならない含有量ながらはっきりと硫黄を感知できるのが素晴らしい。湯が新鮮である。湯の感触もつるつる感があり良い、また身体に気泡が付く、新鮮な湯の掛け流しが良いのであろう。



鄙びた外観の共同湯ながら綺麗なタイル貼りの内湯だけであるが湯が良いので記憶に強く残る。良い温泉であった。



新戸倉温泉 二人のメルヘン



ラブホテルに付属の温泉。湯は1回ごとに入れる方式で新戸倉の仄かな硫黄臭が漂い、弱いつるつる感もあり良い温泉である。透明、たまご味、少硫黄臭で大きめなポリ浴槽に掛け流しにして入浴した。

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