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2010/10/24 近畿 
湯の峰の老舗あずまやと川湯と秘湯1つ 

1湯の峰温泉 あづまや 泊   
 冷まし湯あり、透明、たまご味、少硫黄臭  

湯の峰の湯筒の前にある木造の老舗旅館。なお湯の峰薬師の前にある「くらや」も古い造りで良い風情である。木造2階の建築で木造建築の良さが出ている外観である。



湯は環の湯源泉という92.5度の食塩重曹泉で毎分92リットルHS 3.8 H2S 1.3 というものである。各浴室には大きな浴槽とさまし湯という源泉掛け流しの浴槽の2つがあり大きなほうは加水掛け流しであるが、小さな冷まし湯は源泉掛け流しである。透明、たまご味+少苦味残る、少硫黄臭である。



冷まし湯はやはり硫黄臭は飛びつつあり、くすり湯やつぼ湯に比べて硫黄臭は少なくなっていた。もう1枚分析表があり、上人湯・平成2号泉混合となっているが、こちらは59度の源泉で毎分20リットルHS 1.6 S2O3 6.1 H2S 1.3となっている。ほぼ環湯源泉であろう。



槙の木で造った浴槽は風格があり、天井の高い浴室とともにすっきりした温泉である。大浴場と中浴場が夜に男女入れ替えになっており、両方入ったがさまし湯浴槽は両方とも小さな一人用のもので、加水浴槽が大きなものと、中くらいのものに変っているだけである。壁はログハウスのように丸太を並べたもので変った意匠になっていた。



露天風呂は男女の仕切りに大きな岩を配したもので庭園風に造られているが硫黄分は少ない。



 
2熊野瀬温泉   
 小さな共同湯風温泉 ヌル湯掛け流し 金気臭あり 



昨日の夕方、熊野瀬温泉に立ち寄ったが湯はカラで本日入浴したいので、湯を張っておいてくれるように頼んだ。快諾してくれて朝に訪問した。民宿の棟とは別棟になった共同湯のような小さな温泉である。



白い壁で男女別に外から入口になっているものである。大きな板に熊野瀬温泉と墨書されている看板が掛かっている。湯は38度のヌル湯で総計1336mgの食塩重曹泉(Na―HCO3,Cl)で炭酸ガスが112mg含有されておりポンプ直結の源泉では炭酸分を感じることが出来た。



石貼りの壁に木枠の浴槽がある内湯と石組の露天風呂があるが露天風呂はまだ湯が溜まっておらず、半分しか入っていなかった。しかし湯ははっきりと個性を発揮しており透明、渋エグ味、金気臭である。ヌル湯ながら掛け流しで良い使い方であった。



3川湯温泉  仙人風呂   
 巨大な足元湧出温泉 加水が残念 



川湯温泉には記憶が強い、15年くらい前に行ったとき仙人風呂はなく、川原のそちこちに浴槽が造られていた。その一つに入浴したのであるが、持参のカメラ、キャノンF1が転がって水没したのである。その後動かなくなり、「写るんです」のレンズ付きフィルムで南紀を廻ったことがある。しかし1ヶ月ほど経ち、乾燥するとF1は再起動した。その後何年も使えた。強いものである。



さて久しぶりの川湯温泉であるが今回は仙人風呂が造られており、幅15メートルで長さ50メートルほどの大きな露天風呂になっていた。深い浴槽で底から湯が大量に湧出しており、表面は熱い湯になっている。そのため掻き回して入浴すると適温になる。



特に道路対岸の岩の周囲は高温でこの大量の湯が熱くなるだけの湧出量があるのは驚いた。最上部に川の水を入れている部分があり、加水しないと熱すぎるそうである。湧出地点の一部は囲ってあり70度の温度と書いている。



大きな露天風呂から湯気が上がり立派な温泉である。日本一の大きさであるとのことだが、宝川温泉や玉造温泉の長泉閣や草津の西の川原露天風呂なども大きく、どこが日本一であるかそれぞれが謳っているので正確な面積が分かると良いと思っている。

湯は清澄なもので透明、無味、無臭の奇麗な湯である。川との境にのれんの目隠しが並べてあり、コンクリートの縁もしっかりと造られていた。

対岸の道路沿いには旅館街が並んでおり、中でも亀屋旅館の風情が良く、竜神温泉の上御殿のような立派な建築であった。次の機会があったら泊まりたいと思った。コンクリート造の共同湯もあり川湯温泉公衆浴場と書いてあった。山沿いの小さな温泉地でゆっくりするのには最適であろう。

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