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2010/12/29 九州 
析出物の「郷の湯」と野湯「地獄の川」

1 長湯温泉 郷の湯 温泉地再訪 
 長湯一の析出物 ミニまさかり温泉になっている。
黒い瓦屋根の入母屋造りの立派な建築の郷の湯に行った。まず驚くのが浴室棟から川に溢れる湯の部分の析出物の山である。



かつての津軽湯ノ沢温泉のでわの湯のようになっている。いやさらに大きな析出物の山が2つ川に迫り出して茶色い小山が出来ていた。



浴室に入ると床が析出物で真っ白である。大理石のような白い析出物である。うろこ状にならず上から層状に堆積してゆくタイプである。浴槽の縁も15センチから20センチほどの析出物の壁が出来ていて、浴槽が狭くなっている。長湯一の析出物量であろう。浴槽の縁は60センチほどの馬の背状になっており丸い縁を乗り越えて入浴する。



湯はクリーム色に白濁し(透明度10センチ)エグ味強し、少土類臭であった。入浴すると析出物の固化前の白い沈殿物が舞い上がりさらに濃く白濁する。



露天風呂は凄い状況で褐色の析出物の中に湯が少量溜まっているといったほど析出物が周囲を固めており析出物で造られたティーカップのようだ。こちらの湯は長湯一般の緑褐色濁りであった。



湯は塩味や酸味がないので長湯温泉全般に強いエグ味がある。匂いは炭酸臭や土類臭である。49.5度の重炭酸土類泉(MgNaCa-HCO3)で総計5054mgという濃厚なものである。



CO2は176mgと少ない。しかし源泉の状況はさらに多量の炭酸を含有していると思われる。長湯一の析出物の温泉だと思った。



2 小松地獄温泉  野湯 (再訪)  
 九大ロッジの先の湯の川 上流は熱すぎる 
 透明、少酸味+たまご味、硫黄臭多し 


筋湯のすこし上流に小松地獄の源泉地帯がある。近づくともうもうとした噴気で中央に川が流れている。地獄を見学する遊歩道もある観光地である。以前は九州大学の温泉ロッジの浴槽で入浴した、単純泉だと思われるが泥色に濁り、存在感のある温泉であった。



今回は川を探索してみた。この川は温泉で源泉の中心地区から湧出しているものである。上流の噴気地帯に行くと熱くて入浴不能である。すこし下ると適温の川になり入浴可能であった。湯は透明であるが入浴すると泥色に濁り、生成された泥が沈殿している。酸性単純硫黄泉と思われ、透明、たまご味+少酸味、硫黄臭多しと記録した。やや浅い部分での入浴となったが単純泉ではなく硫黄分や酸味もあり良い温泉であった。さらに入浴するとつるつる感も感じられ良い入浴感触であった。



周囲は真っ白な噴気に包まれ、天然の川に入浴できるのは楽しい、野趣溢れる入浴となった。写真も迫力のあるもので天然野湯の川で入浴できるのは全国でも数少ないので貴重なものであろう。

3 筋湯温泉  喜安屋  温泉地再訪   
 瀟洒な造りの離れの宿  
筋湯の温泉街は瀟洒な和風旅館が並び良い風情となった。うたせ大浴場のとなりにある外観の風情がある両筑屋に入浴をお願いするが、あいにくカラであった。次に喜安屋に行った。



温泉街より少し離れ高台に移転して、和風平屋の風雅な離れの部屋主体の宿に変っていた。玄関は土間で薄暗く民芸調の風雅なものである。入浴をお願いすると離れの湯小屋であった。瓦屋根の共同湯のような小さな浴室である。簡素な四角い内湯のみの浴槽で木の壁に天井の高い空間に切り石造りの浴槽がある。



透明、無味、無臭ながらややつるつるする湯で加水掛け流しである。75.7度の食塩泉で総計1508mgの湯である。こげ茶色に塗られた湯小屋は古色を出しており、新築とは思えない風情であった。八丁原地熱発電所の熱水利用と記されていた。



4 川原湯 共同湯 (再訪)  
 透明、無味、硫黄臭多し 
筋湯から下ってゆくと、既訪問のひぜん湯温泉や大岳温泉、の横を通り過ぎる。そしていつも気軽に寄ってしまうのは川原湯共同湯である。白い木造2階の湯小屋があり、無人の共同湯である。



湯は96.3度の単純泉で総計212mgの清澄な温泉である。壁が汚れた鄙びた共同湯であった。透明、無味、硫黄臭多しの湯で硫黄分がかなり含有されている。温度が高いので源泉はゆっくりと入れられていた。

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