元のページに戻る
2011/03/20 九州 
えびの高原温泉、明礬温泉の野湯の川、栄の尾温泉

1 えびの高原温泉  国民宿舎えびの高原荘 

 立派な建築 薄黄色白濁、渋エグ味、金気臭となかなか個性的な湯



えびの高原に登ると温泉が湧出している。有名な市営露天風呂のほかにも綺麗な宿があり温泉が入れられている。新しい建築の国民宿舎えびの高原荘にて入浴した。



立派な建物で内湯2つと露天風呂がある。韓国山の山容を眺める露天風呂の展望が良い。重炭酸土類食塩芒硝石膏泉(CaNaMg-SO4、Cl、HCO3)という複雑な源泉で、薄黄白濁、渋エグ味、金気臭という表現であった。



妙に虹色に反射している温泉の色で白濁する前段階のような感じである。51.3度の源泉で総計1618mgである。比較的成分量は少ないにもかかわらず良く個性を発揮していた。

 

2 明礬温泉 明礬温泉跡川の野湯   

 明礬温泉跡を詳しく調査すると源泉井戸3ヶ所あり、下流の丸尾に送っていると思われる。その後川沿いを調査していると川の湧出地点は適温の足元湧出源泉であった。発見の喜びで評価高し、明礬酸味 金気噴気臭あり 



霧島の温泉地に下ってきた。地図には明礬温泉や栄の尾温泉、林田温泉、丸尾温泉、硫黄谷温泉、殿湯温泉、栗川温泉、塩湯温泉、湯之谷温泉などとたくさんの温泉名が書いてある。そのほとんどは入浴したが、明礬温泉と栄の尾温泉には入浴していないので探してみた。



明礬温泉の地点に来ると宿がかつて建っていたような平地があるが更地で何もない。車を降りて探索してみた。川沿いに源泉井戸が3ヶ所ほどあり、そこから太いパイプで下流に湯を送っていた。温泉施設はないが大湯量の源泉はあったのである。



これでは入浴不能だなあとおもっていたが、川を見ると底の石が真っ赤な赤銅色に染まっている。明礬泉特有の色だなあと思い川に下り手を入れてみると適温の湯であった。ちょうど沢の始まりで上流は枯れ沢である。尻焼温泉の沢のように川から温泉が湧出して、湧出地点は池のように湯が溜まっている。そして川が始まっていた。湯溜りに入浴してみると、ややヌル目適温の湯が足元より湧出している。これは快適な野湯である。透明、酸味明礬味、金気噴気臭あり。と観察した。温泉地名と同じくまさに明礬泉であろう。

 

3 栄の尾温泉 緑渓湯苑  

 林田ホテル奥の露天風呂、浴槽群 8つの白濁した硫黄泉の浴槽がある。 素晴らしい。



昔の林田ホテルは現在いわさきホテルとなっている。遥か以前に入浴したが、記憶はほとんどない。大きな体育館のような温泉だった記憶である。



その記憶をたどってみると、たしか単調な湯で数々の浴槽があるがすぐに出てきた。10分ほどだったのか、それを見た受付の人が驚いて2千円近い入浴料の半額を返してくれたことを思い出した。



さてその温泉に再度入浴しようかなあと思い再訪する。しかし本館の温泉は入浴するのをやめた。宿の奥の栄の尾温泉付近に温泉が湧出して露天風呂が造られているということを聞いた。



いわさきホテルの駐車場に車を止め、10分ほど渓流を登ってゆくと思ったよりもずっと野性的な露天風呂群が出現した。



川の両側に大小8つの露天風呂が点在し島津家の殿様の名前が付いている。どれも白濁しており適温からやや熱めの浴槽で豪快に掛け流しされている



。湯量豊富なのであろう。緑渓湯苑と名付けられた大露天風呂天国であった。硫黄泉と思われる。白濁、少酸味、硫黄臭の湯で明礬系というよりも硫黄泉であろう。濃い白濁の湯から薄白濁がほとんどであるが一つ透明の湯もあった。タオルを腰に巻いて入り歩き、小一時間入浴を楽しんだ。



野趣に富んだ露天風呂群であった。湯が多く新鮮で渓流の自然をうまく生かした造りで野湯のようであった。良い源泉で硫黄分も多く良い評価とした。

※画像をクリックするとさらに大きな画像がご覧になれます。
この画面に戻る際はブラウザのバックボタンで戻ってください。
元のページに戻る
 このページの先頭へ
Copyright c 2010 Isamu Gunji All Rights Reserved.