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2011/03/25 九州 
重炭酸土類泉の妙見温泉と共同湯と野湯の小鹿野温泉

1 妙見温泉  どさんこ  温泉地再訪   

 離れの露天風呂は新鮮で最高。 体感清涼感あり 内湯は熟成され、また違った良さがある。

妙見温泉のある新川渓谷温泉郷では野湯がかなりあり、このたび平落露天風呂に行った。湯は以前のごとく湧出していたが激熱で入浴不能であった。近くの山の湯露天風呂も同様に熱かった。小滝や淵の多い渓谷美の川に湯がただ流れ去っているだけであった。



数多い温泉宿がある安楽、妙見温泉一帯ではどこで入浴するか迷うが、このたび「どさんこ」にて入浴した。木造2階の小さな宿で、北海道のかになどを直送して出しており、鹿児島に居て根室で採れる「花咲がに」を食べられる。天降川の清流に沿った宿で流れが美しい。



まず貸切利用の離れにある「こころ湯」に入浴させていただいた。小さな岩風呂と鉄鍋の浴槽があり、どちらも新鮮な湯が掛け流しされている。やや熱めながら良い湯でオリーブ色濁り、炭酸味+強いエグ味、炭酸臭と観察した。体感清涼感もあり温度が高い湯ながら、まだ炭酸分を良く残しており良い使い方である。



宿の中には4ヶ所の家族湯と大浴場があり壁に源泉の湯と大きく書かれ、飲める温泉とも表示されている。こちらの内湯は離れの露天風呂に比べ、やや熟成され風格を増したものであった。



床は析出物も付いたもので、色は緑色に濃くなっていた。炭酸泉の感触は少し弱くなっていた。源泉は土類重曹泉で48.6度、総計2290mgの温泉である。炭酸分は374mgと適度に含有されている。新鮮なこころ湯ではかなり残っていた。

 



2 小鹿野温泉 地元専用共同湯   

 コンクリートの湯小屋、大掛け流し 重炭酸土類泉 緑褐色、エグ味+少炭酸味、土類甘い香りあり 



小鹿野温泉では幸荘という温泉に入ったことがあるだけで、緑褐色の重炭酸土類泉が掛け流しでよかった記憶である。他に地元専用温泉もあるということで探してみた。小さなコンクリート造かブロック造モルタル塗りの湯小屋で鄙びた外観である。



男女別の小さな浴槽に湯が掛け流しになっているだけのシンプルな共同湯であった。2本の湯口が浴槽の両側にあり、浴槽に入れられており、真っ茶色に染まったコンクリートの縁と床は温泉成分の濃さを物語っている。



掛け流しから溢れた湯が床を流れ、排水口から渦をなして流れ去っていた。大掛け流しとでも言おうか。



小さな浴槽が1つだけなので湯量豊富に見えるのかも知れない、感動的であった。40度前後の適温の重炭酸土類泉と思われる。炭酸の感触もある湯で、緑褐色、エグ味+少炭酸味、土類の甘い香りであった。

 

3 小鹿野温泉  垂れ流しポリバス   

 ゲロゲロの析出物多し、ヌル湯 34-5度

  

小鹿野地区にはほかにも源泉があり、湯が溢れたままになっている野湯があるということで探してみた。地元でも温泉として認識されていないのか、だれも知らない。以前入浴した人から事前に教えたもらった周辺を数度廻ってみたが、温泉らしきものは見つからなかった。しかし温泉の所在を聞いて5人目くらいの人が、赤くなっている水が流れているという情報を教えてくれた。



それは養魚場のコンクリートの池で水を張っていなくカラになっていてそこに温泉が垂れ流しになっているものであった。川の周辺では見つからないはずだ、養魚場は使われて居らずコンクリートのプールがカラになっているがその底にポリバスが置いてあり、湯が垂れ流されているのであった。



ポリバスは清掃されておらず長期間放置されていたのか、周囲に苔が生え、赤褐色の湯が流れていた。底にはヘドロ状の析出物が溜まっており、ドロドロの浴槽であった。青森の久吉温泉の放置源泉のようであった。重炭酸土類泉であろう、赤褐色で、エグ味の中に炭酸味があり、炭酸金気臭という温泉であった。



温度は35度前後であろう、ヌル湯であった。ゲロゲロの汚い温泉ではあったが、炭酸のために匂う甘い土類の香りが記憶に残った。

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