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2011/04/03 九州 
中之島の地元専用温泉 天泊温泉と海中野天風呂 

1 中之島 天泊温泉   

 古いコンクリート造りの湯小屋 ささ濁り 少酸味+硫酸塩薬味、微硫黄臭 明礬泉と思われる。

 

中の島の中では一番鄙びた温泉浴場。コンクリートの古い湯小屋で外観は黒ずんでいる。褐色に染まった古いタイル貼りの浴槽が2つあり壁は黒く変色したコンクリートである。ここの湯は東区、西区共同湯のような白濁した湯ではなく薄白濁ささ濁りの明礬系の湯であった。



微白濁ささ濁り、少酸味+硫酸塩薬味、微硫黄臭と観察した。土類硫酸塩系か明礬系だと思われる。海に近いが塩分はない温泉である。以前は横に小さな渓流があり、足元湧出の露天風呂だったそうであるが、現在の湯小屋を見ても30年は経過しているような外観なので、その話は相当昔のことであろう。



東区>西区>天泊の順に塩分が薄くなっている。天泊温泉では見方によっては緑色にも見え、土類泉のようにも思える。分析表がなかったのではっきりした泉質は不明である。しかし鄙びた共同湯で男女別ではなく一つの浴室の簡素な温泉であった。

 

2 中之島 東区下海岸野湯    

 海岸に自噴している源泉発見 東区と同系の硫黄泉 塩気は6グラムほど。たくさんの入浴スポットあり。



東区共同湯の海岸は防波堤の内側にあり、波が直接当たらないので格好な湯溜まりがある。この海岸には湯が自噴しており、熱いところからヌル目のところまで、100メートルほどの海岸一帯が温泉浴場になっている。海の大露天風呂とも言えるであろう。港側の海岸は海の水と同じ温度であるが、東区共同湯に近づくにつれてだんだん温度が上がり、塩分も少なくなってくる。



共同湯の下付近からさらに東側が温泉湧出地帯で湯温も高くなり大量に湧出している付近は熱くて入浴不能になる。しかし少し離れて温泉を掻き回すことにより熱め適温の湯になる。極めて新鮮なために硫黄分が析出しておらずまだ白濁していない。透明である。一部の石に白い湯の花が付着している程度である。透明、たまご味、硫黄臭という東区共同湯と同じ泉質であった。



底が砂地の海岸は足元の砂より「もわもわ」と湯が湧出しており素晴らしい。また石の多い海岸は石の間より熱い温泉が湧出しかなり熱い。5から6グラムの塩分量で明らかに海水よりも薄い。この海岸は温泉で満たされていると言ってよいであろう。深さもあり、温度も適温なので入浴が快適である。有名な悪石島の海中温泉よりもずっと素晴らしく良い温泉であった。



 

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