元のページに戻る
2012/05/05 関東 
東京周辺の温泉 溝口、千年、蒲田、奥多摩ほか

1      溝口温泉 喜楽里

重曹食塩泉 41.3度 1800m掘削 掛け流しの露天風呂あり



第3京浜国道の川崎インターチェンジの近くに新しく出来た温泉センター。和風の建築である。総計3541mgの重曹食塩泉(Na-Cl,HCO3)で紅茶色透明(透明度1m)の美しい色である。はっきりとした塩エグ味があり、掛け流し湯口では香ばしい少臭素臭がある良い湯であった。



1800mの掘削で41.3度の源泉が出ている。温泉利用の浴槽は、四角い石造りの内湯が1つあり循環である。露天風呂には掛け流しの上の湯と循環の下の湯がある。庭の中に円形の岩組みの浴槽があり小さな上の湯と大きめな下の湯がある。ともに加熱はされている。つるつるの感触がある肌触りの良い湯で気に入った。つるつるやや強しと記録した。



 

2      千年温泉

純重曹泉 19.6度 黒湯 有機物311.7mg 銭湯の温泉



武蔵新庄駅近くにある銭湯の温泉。久しぶりに訪問した。19.6度の純重曹泉で有機物が311mgと多量に含有されており、黒褐色の色は透明度6センチほどである。300mgを超える有機物の含有量は国内でも屈指でいままで最高値であった鶴見の松の湯435mgや横浜の鎌倉館364mgなどが廃業しこの千年温泉がトップクラスであろう。



一般的な銭湯で、内湯の2つの浴槽が温泉が使われている。そのほかに露天風呂も黒湯の温泉である。毎分10.5リットルという湧出量ながら各浴槽でカランで源泉を足すのが自在になっておりよかった。黒褐色(6センチ)、エグ味、微わら臭あり、と観察した。総計2139mgで純重曹泉ながらつるつる感はなかった。



3      桜館

鉄筋3階建の銭湯 黒湯 腐植質68mg



大田区の池上駅の近くにある温泉銭湯。鉄筋コンクリートの3階建てで緑色の建物である。総計1106mgの純重曹泉である。68mgの腐植質にしては黒さが濃く、黒褐色で透明度3~4センチである。エグ味で、堆肥臭がある。温泉は露天風呂だけで使われており1つの浴槽である。



循環が残念である。つるつるの感触もあり存在感は大きい。毎分140リットルの湧出量があるので加熱掛け流しであるとさらに良いと思われる。別棟で食事処があり、マッサージもあるスーパー銭湯と一般の銭湯の中間的な存在である。



4      久松温泉

コンクリート造の黒湯の銭湯。内湯の2つの浴槽のみ温泉 有機物57.8mg



池上本門寺の近くにある黒湯の温泉銭湯。16.8度の温度で総計が950mgなので重曹で温泉規定に入っている。有機物が57.8mg含有され透明度7センチほどの黒湯である。内湯の2つの浴槽だけ温泉が利用されている。黒褐色(7センチ)、少エグ味、無臭である。弱いつるつる感のある湯であった。



 



 

5      数馬温泉 蛇の湯たから荘

東京でも最も西にある温泉で秋川渓谷の最奥部にある。ここから奥多摩有料道路で奥多摩湖に抜けることができる。中央高速道路で上野原インターチェンジで降りて峠を越えて秋川の渓谷に下っていった。12月では路面も一部凍結しており、バイクの走行には細心の注意を払った。



渓谷を遡り数馬の集落に入ると左側にかぶと造りと言われる茅葺きの屋根があり、これが蛇の湯たから荘である。以前にも訪問したが変わらずに残っていた。浴室は渓谷沿いに下って行く。大きなガラス窓のある内湯のみの施設である。10.6度の単純硫黄臭が湧出しており、総計160mgの薄いものであるがHSイオンを12.8mg含有し加熱オーバーフロー循環なので温泉の個性は残っていた。



透明、無味ながら仄かな硫黄臭があった。OHイオンを5.4mg含有しアルカリ性の湯でPH10.5と高いアルカリ性である。しかし成分総量が少ないのでつるつるの感触は弱く、かすかにすべすべする程度であった。伊豆石貼りの浴槽で御影石の縁の造りである。





 

6      深大寺温泉 ゆかり



調布の市街地の中にある温泉入浴施設で深大寺の近くにある。加温循環の黒湯で加温循環で利用されている。五右衛門風呂のみ掛け流しとのことだ。40.3度の食塩泉で総計9019mgの等張性の源泉である。有機物を51.7mg含有しつるつるの黒湯である。飲むとはっきりとした塩味がある。こじんまりとした施設で都心に近いのを忘れる風情である。

※画像をクリックするとさらに大きな画像がご覧になれます。
この画面に戻る際はブラウザのバックボタンで戻ってください。
元のページに戻る
 このページの先頭へ
Copyright c 2010 Isamu Gunji All Rights Reserved.