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東北
2012/09/09 東北 

青森 一部秋田 秘湯めぐり1

1某温泉跡

某温泉は営業しているときに入浴したが、各所に浴槽があって湯量豊富な温泉であった。現在は地獄地域のように噴気が充満している一つの台地になっていた。立ち入り禁止のようである。



そこから流れ出ている川は30度ほどあり、枡で入浴した。また大きな噴気の下に熱い湯が流れているところがあり、底を掘って寝転びながら入浴した、



さらに35度くらいのコンクリートボックスに湯が流れておりここが快適な入浴施設となった。





 

2二庄内温泉



ダムの下にコンクリートの浴槽が露天で作られており、35.5度単純温泉と書かれている。透明、微たまご味、無臭の掛け流しであった。



 

3要目温泉

さらに下ると林道の突き当たりにボロイコンクリートの共同湯がありゲロ鄙びであった。湯は高温で47~8度あると思われる。



なるべく動かないようにして入浴した。透明、無味、無臭の単純温泉と思われる。



4空の平温泉



小さな施設の温泉。70.8度のアルカリ性単純温泉で総計812mgのものである。透明、少たまご味、無臭の湯が掛け流しで使われている。



木の浴槽で山々の展望が良い温泉である。湯は気泡があり新鮮であった。



5大湯温泉 某旅館 (現在廃業)

含硫黄食塩泉の足元湧出源泉である。ヌルメの温度が良い。

古い旧木造宿で現在は営業していない。しかし40度前後の足元湧出源泉が健在である。

特別許可で入浴した。



となりに町営源泉の浴槽があるがこちらは熱い湯である。分析表によるとHS 35.3mgの含硫黄となっているが硫黄分は感知できなかった。



 

 

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2012/07/29 東北 

青森の温泉めぐり3

1      金太郎温泉 80

やや古びた温泉センター。弱いつるつるのある湯で掛け流しで使われている。総計4089mgの食塩泉で45.4度である掛け流しにするのに最適な温度である。



うぐいす色透明、塩エグ味、湯の香あり、であった。掛け流しの使い方で満足である。特記成分はBr5.8mg CO3 18.9mg であった。



2      森田温泉 (再訪)90

日本で炭酸泉というと長湯温泉が挙げられるが実は遊離炭酸量は1000mgを超えているものは少なく、ほとんど500以下である。この青森を代表する炭酸泉は森田温泉である。



身体に付く気泡と、炭酸味、体感清涼感がある温泉としてはこの森田温泉ががんばっている。分析表では42.5度の重曹食塩泉でCO2は218mgであるがはっきりとした炭酸の味と匂いがある。



透明、炭酸味+塩エグ味、炭酸刺激臭であった。以前と変わりなくここの炭酸泉は健在であった。個性的な湯で温度が炭酸が残る最適な温度なのであろう、分析表以上の数値を感じられる特異な温泉としてまた再訪してしまった。



3      光風温泉 (再訪)85

光風自動車工場の中にある温泉銭湯。ここも変わりなく熱い湯で存在していた。重曹食塩泉の総計9928mgの強力な源泉である。



温度も50.5度あり豪快に掛け流しされているので熱い浴槽は激熱である。温度が高い割りに炭酸も含有しておりCO2 326mgである。しかし温度が高いのでわずかしか残っていなく薄い褐色(うぐいす色)塩スープ味+少炭酸味、微炭酸臭と観察した。



温度が低ければ森田温泉のように炭酸泉の感触が残るのであろう。しかしこの温度のため食塩泉になっている。それでも炭酸の感触が残り立派な温泉である。



4      板柳温泉 旅館部 80

板柳温泉は共同湯が2つある。一つは次の共同湯であるが、この旅館部は鄙びていた。古い木造の宿であるが、すでに宿泊はしていなく日帰りのみである。



ここの浴槽が面白い、男女混浴の大きな浴槽とほかに小さな貸切り風呂が並んでいる。



家族風呂、角風呂、りんご風呂、岩風呂、寝風呂が合計6ヶ所の浴槽に入り放題なのだ。面白い施設である。



しかしかなり古びていて幽霊屋敷のようであった。湯は共同湯と同じ源泉で10グラムの食塩泉で薄黄色、塩味濃い、湯の香ありと観察した。



5      板柳温泉 共同湯 (再訪)80

木造2階の共同湯ながら外観が立派で凝洋風の意匠の柱上に装飾が付いていたりする建築で面白い。内湯のみで2つの浴槽が並んでおり掛け流しの温泉がある。



以前、掃除のときを見たことがあるが、湯は底から注がれている。この温泉は何度も来てしまう不思議な魅力を持っていてまた着てしまった。



総計9961mgの等張性の食塩泉で55.4度透明薄緑色、塩味濃い目、湯の香あり、であった。掛け流しが多く床に流れが出来ている。青森に来るとほとんどが掛け流しなので慣れてしまうが、素晴らしい温泉県である。



6     高増温泉 不動の湯 (再訪)75

高増温泉には檎山亭という立派な温泉旅館があったが、そちらは休業してしまった。共同湯の不動の湯は健在であった。



油臭のある温泉で総計1058mgのほぼ単純温泉に近い重曹食塩泉である。43.3度で毎分360リットルの湧出で掛け流しが素晴らしい温泉である。薄褐色透明、少エグ味、微油臭あり、と観察した。



以前は新鮮な湯で体中に気泡が付き感動したが、この度、行政からのガス抜きの指導があってバッキを通しているため全く泡付きが無くなってしまった。ここのような爆発の可能性の無いところまでバッキする指導が来ているとは残念である。



この共同湯には2階に宿泊が出来る。余り知られていないのかゴールデンウィークなのに私一人の宿泊者であった。弱いつるつるのある匂いが個性的な温泉で、泡付きが無くなったのが非常に残念である。



7 広田温泉 (再訪)85

かなり前に訪問していたが、ほとんど記憶から抜けていたので再訪した。新しい平屋の温泉センターで大きな浴槽にドバドバの掛け流しになっていた。



源泉が2本あり一つは冷鉱泉で水風呂につかわれている。温泉の方はべっこう色透明、塩味、鉱物油臭であった。掛け流しが多く匂いが良い香りで素晴らしい。良い温泉である。



8    つるまい温泉 75

国道336号線沿いの温泉センター新築の施設でオープン3年目だそうだ。56.2度の食塩泉で毎分390リットルと言う湯量を誇っている。



褐色(深緑)、塩味、油臭の湯でツルツル感もあり存在感はある。当然掛け流しであった。



9     はたけの湯っこ温泉 75

こちらも新しい日帰り温泉施設、りんご畑の中の一軒温泉である。48.9度の食塩泉で総計2030mgである。しかし存在感はあり茶褐色、少塩味、弱い油臭であった。



一般的な内湯が2つで掛け流しで使われている。



 

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2012/07/22 東北 

青森の温泉めぐり2

青森の温泉めぐり2

1      七百温泉 (再訪)  80

お城風の外観の温泉銭湯。アルカリ性単純温泉の38.5度が掛け流しで使われている。そのためヌル湯になっており好感した。PH8.9でややつるつるはある。



総計413mgと薄いが透明薄褐色、無味、無臭である。小さな浴槽は弱く加熱されており、ヌル湯の大浴槽に掛け流しになっている。



2      六戸宝温泉  80

六戸の街中にある鄙びた銭湯。モザイクタイルの古い浴槽に45度の食塩泉が掛け流しで使われている。6グラム程度の食塩泉と推測した。



温泉地質誌に後田温泉という名で掲載されている。調べてみると45.8度の食塩泉で総計4760mgであった。2つの浴槽で熱い湯と適温の浴槽であった。透明、塩味、無臭で掛け流しで使われている。鄙びた銭湯で雰囲気は良い。



 

3      三沢温泉 三沢保養センター  80

三沢市街にはたくさんの温泉銭湯があるが行っていない温泉の一つであったところ。古びた銭湯で43.2度の単純温泉が掛け流しで使われている。



透明、無味、無臭ながらつるつるがやや強しで気持ちが良い。三沢はこの他の銭湯もつるつるが多かった記憶である。この温泉には普通では入れない貸切浴槽がある。



見学したがコンクリートの小さな浴槽で伊豆の河内温泉金谷旅館の一銭湯のような質素なものであった。



4      仏沢温泉 東龍館 宿泊 90

今回の青森行きを決定させた温泉。皆さんの評価が良いので楽しみにしていた。泡付きのヌル湯でべっこう色の弱いモール泉であった。



ひばの浴槽に掛け流しされており感激した。べっこう色、甘味、モール臭で総計252mgと薄いが温泉の存在感はたいへん多い。良い湯である。



CO3(炭酸イオン)が25.5mgで陰イオンの51.2%を占めているので単純温泉ながら炭酸イオン系である。ここは長時間入浴ができる。私は2時間くらい入浴していた。



泡に包まれ極楽の境地になる温泉である。長時間入浴になるので日帰りはやっていないのであろう。宿泊者のみに許された贅沢であろう。



 

5      蔦温泉 (再訪) 90

青森から大湯に行くのに大御所の蔦温泉に寄ってみた。日帰り時間は9時からで早くに着いてしまい、少々待ち時間があった。



まず泉響の湯から行った。46.9度のNa-SO4,HCO3,Clで総計1446mgという清澄な温泉であった。天井の高い浴室の足元湧出源泉で木の板の間から湧出し、横の格子に流れている。



透明、少苦味、無臭の湯であった。以前は新しかった浴室も古くなり風格が出てきた。男女別に2ヵ所にある。底は浅く湧出量も少な目である。ここの温泉の白眉は久安の湯であろう。こちらは一つの浴槽で混浴である。



湯量も多く横の板の間に掛け流しされている湯量が多く感動的である。1センチほどの厚さでザーザーと溢れている。ここでトドになる人が多いのである。平成16年の分析表では44.6度のNa、Ca-SO4,HCO3,Clで総計1264mgである。



古い造りの浴室で木も黒くなっているがこちらの温泉の湧出量が多く足元湧出の湯の流れも体験できる素晴らしい浴槽であった。



6     大湯温泉 荒瀬の湯共同湯 足元自噴 85

十和田湖に向かい奥入瀬渓谷を遡り、十和田湖の周囲を抜けて秋田県の大湯温泉に再訪した。この温泉にある足元湧出の荒瀬共同湯が目的である。



半地下になったような低い造りで足元湧出がわかる。浴槽は底に石が敷き詰められているが、それらの隙間から湧出している。熱い湯で不本意ながら加水した。



53.8度の食塩泉で総計1310mgである。きわめて清澄な単純温泉に近いものであった。自噴の浴槽の横にも源泉桝があり透明、弱たまご味、少塩味、無臭であった。洗い場は十和田石の床である。



7      大湯温泉 温泉付きアパート白山荘 80

荒瀬共同湯の近くに温泉付きアパートという施設があり訪問した。古い浴槽が一つの施設で硫黄分がやや多めに入っており、透明、たまご味、無臭であった。



鄙びたコンクリートの浴槽で55.5度の食塩泉でHS0.5mgの含有量であった。ホースより掛け流しになっており温度は適温であった。



8     相乗温泉 羽州路の宿あいのり (再訪)90

相乗温泉が改築され木造平屋の瀟洒な宿となった。ここの赤湯が強力な記憶になっており再訪した。やはり赤湯は素晴らしく43.4度の食塩泉で総計10300mgである。



しかし炭酸(CO2)を723mg含有し炭酸泉の感触を良く残している。透明ながら時間が経つと赤くなる。味覚は複雑で塩味、炭酸味、鉄渋味が混ざって感じられる。



匂いも同じく炭酸刺激臭、金気臭、硫黄臭となっていた。素晴らしい源泉で掛け流しで利用されている。流れ去る先がずっと赤くなっているのが印象的である。



小さな浴槽なので新鮮な湯でその使い方が良いのである。体感清涼感もあり1000mgには満たないながらも立派な炭酸含有泉であると思った。もう1本は単純泉で透明、無味、無臭で掛け流しである。



9      新屋温泉 (再訪)95

青森を代表する硫黄泉と言ったらこの新屋温泉をはずせないであろう。ほかには白濁した三内温泉などもあるが、この新屋温泉は美しい緑色である。



つるつるの湯で身体に泡付きも多い。温泉好きの心をくすぐる良さを全て持っていると言えそうだ。さらに匂いが独特の弱い油臭である。硫黄臭も混ざっていて不思議な匂いである。



味覚はたまご味であった。硫黄分は以前より弱くなったような気がするが、この度はほどほどで良い。昭和59年の分析表ではS2O3 70.1mg H2S 14.7mgである。つるつるの原因はCO3の30mgとメタ珪酸の163mgであろう。



温泉の多い弘前周辺でこの1本だけ特別なのが不思議である。温泉とは地中から湧出する不思議なものである。41.6度のS-Na-SO4、Cl(含硫黄食塩芒硝泉)である。総計1132mgとほとんど単純硫黄泉に近いが前記の硫黄分とCO3などの配合が非常に良いのであろう。



感動的な温泉である。古びた建築に中央に掛け流しの浴槽が一つというシンプルな温泉ながらこのまま素晴らしさを保ってほしいと思う温泉である。



10      三千石温泉 85(この後、廃業しました)

今まで行かなかった課題の温泉の一つである。モルタルの鄙びた銭湯が三千石温泉であった。浴室内はタイル絵の付いた普通の銭湯であるが適度な食塩泉が掛け流しになっていた。



ジェットバスになっており本来の源泉の良さを確かめられないのが残念であるが、開店直後に行くとジェットが掛かっていないことがあり、そのときが最上らしい、今回はジェットバスになっており深く源泉を見極めることができなかったが、薄緑色濁り、塩エグ味、無臭と観察した。



分析表がなかったので推測であるが5から6グラムの食塩泉と思われる。掛け流しの多い使い方で溢れているのが良い。ジェットのためかは分からないが、泡付きがあり、身体は泡に包まれた。ジェットバスを止めてほしいと思う温泉であった。



 

 

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2012/07/21 東北 

青森の温泉めぐり1

青森の温泉めぐり1

1 なごみ処 湯ったら温泉  80

青森の温泉は青森市内の温泉巡りからスタートした。市内の北部にある湯ったら温泉は木造平屋の黒い外壁である。42.2度の食塩泉が湧出している。



総計7468mgの等調性に近い温泉である。内湯はオーバーフローを採りながら循環されており、黄色透明、塩甘味、少臭素臭の湯である。露天風呂は褐色濁りである。



やや個性のある源泉のオーバーフローでまあまあの評価としたい。



2つくだ温泉 湯―ぽっぽ  85

派手な外観の温泉銭湯黄色や、赤の装飾がしてある。



湯は個性的なほぼオレンジ色に近い茶褐色で塩渋エグ味、香ばしい香りもあり良い。鉄分(Fe)5.4mgが良く残っている。湯の使い方も掛け流しである。



44.5度の総計6195mg、NaCa-Cl,SO4の泉質である。匂いと色の濃さで存在感の大きい温泉であった。内湯温泉浴槽と露天風呂がある。



3      こやなぎ温泉  75

つくだ温泉のすぐ近くで掛け流しの温泉銭湯があった。やや鄙びている。



こやなぎ温泉は39.4度のCaNa-SO4で総計1930mgの温泉である。



透明、少苦味、無臭の個性は少ないが循環も併用であるが加熱掛け流しに近い使い方でよい。



4      天間林温泉 (再訪) 80

青森市内から浅虫温泉を通過して、みちのく有料道路を通り七戸方面に向かっていた。



しかし天間林付近で良かった温泉を思い出したので寄ってみることとした。天間林温泉である。大きな銭湯で中央に3つの浴槽がありほかにも2ヶ所が温泉浴槽である。



大掛け流しになっていて良い。微緑色透明、無味、無臭ながらつるつるの感触もあり良い温泉であった。湯は44.2度のアルカリ性単純泉で総計は508mgと清澄な湯である。



5   七戸 あすなろ温泉(再訪) 90

小さな民家のような外観の温泉。しかし湯が素晴らしく90点をつけたい。45.8度のアルカリ性単純泉で総計369mgと極めて成分量は少ないが、その表現するものは良い。



べっ甲色透明、甘味、微硫黄臭である。陰イオンの主成分がCO3で38.2mg(49.6%)である。つるつるがやや強めの湯であった。



掛け流しの良い使い方で匂いも、味もある存在感のある温泉であった。近くの東八甲田温泉やさかた温泉も良かった記憶でこの地域の温泉レベルの高さに驚いた。



6     姉戸川温泉 200円 (再訪) 85

過去に訪問したが良い記憶になっているので再訪した。以前は小川原温泉という温泉もあって湯量豊富で滝のように湯が溢れているのを覚えている。



この姉戸川温泉は浴槽の上から滝のように源泉を落下させている掛け流しである。大きな内湯1つであるが湯量は豊富でドバドバ溢れている。つるつるの湯で感触も良い。



また少しながら泡着きも見られた。源泉を落下させないでゆっくりと入れたらさらに多くの泡付が見られたであろう。44.5度のアルカリ性単純温泉で総計383mg PH8.9 と薄い成分量ながらCO3 21mg(23%)で存在感はある。透明、甘味、少湯の香であった。



7    八甲温泉  200円  (再訪) 80

この湯はモール系の黒湯である。単純温泉の45度で総計454mgのものながら黒褐色(透明度80センチ)、エグ甘味、微硫黄臭ありと観察した。



つるつるもやや強しの良い湯であった。古い施設で昔のままであった。大きな内湯1つで片側の壁から源泉を掛け流しにしていた。



8     ひばの湯温泉 ぽぷら  200円   85

新築の木造の温泉施設、小屋裏の高い建物で内湯のみであるが、浴室は総木造で浴槽も木の浴槽である。



45.8度のアルカリ性単純温泉で総計538mg PH8.7の源泉である。薄褐色透明、エグ味、香ばしい香りであった。



つるつるの良い湯で単純泉でもこの地域の湯はレベルが高い。掛け流しで使われている。



9     長崎温泉 210円 (再訪)   80

木造の古い銭湯。大きな建築である。内湯のみで2つの浴槽がある。44.4度のアルカリ性単純温泉が掛け流しで使われている。



色が美しい、紅茶色透明、エグ味、芳香あり、である。つるつるの感触もある。



総計470mg PH8.6である。匂いと色が印象的な温泉であった。



10    東北温泉 (再訪) 85

東北温泉は新築のビルになっていた。大きなセンター系である。しかし入浴料はやすく昔ながらの経営である。



47.5度の弱アルカリ性単純温泉でPH8.4である。毎分400リットルの湧出量で温泉は豊富である。内湯4浴槽、露天風呂1浴槽があり掛け流しで利用されている。



総計591.7mgで有機物の含有量は記入されていないが黒褐色、透明度50センチくらいでCOD 50mgほどであろうと推測した。



黒さは大田区の黒湯にはぜんぜん匹敵していない、しかし日本一の黒い温泉と書かれていた。しかし湯の感触は良くつるつるがやや強めである。エグ味、少硫黄臭ありと観察した。

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2012/07/07 東北 

中山平温泉のつるつる温泉12か所とほか1か所

1仙庄館

中山平温泉でも大きな鉄筋の宿。2階に内湯と離れに露天風呂がある。88.3度の単純硫黄泉で総計940mg HS33mg H2S14.9mgと立派な数値である。



内湯はオーバーフローを採りながら循環されており残念である。しかし硫黄分の個性は出ていて緑色透明、たまご味、硫黄臭であった。ここに宿泊したので夜に再度行ってみると湯は白濁していた。また露天風呂は加水が多く湯の個性は少なかった。



ここは内湯がベターである。中山平特有のつるつる感は少なくすべすべする程度であった。重曹系であるがCO3は0.5mgと少なく硫黄泉の個性が出ている源泉であった。



2星の湯旅館

白い壁の鉄骨造の2階建ての小さな宿。64.7度のアルカリ性単純泉が湧出しており総計242mgと成分総量は少ないが重曹系でCO3が12mg含有されており、重量割合は23.8%である。



そのため透明、無味、無臭ながらつるつる感がよく出ており存在感のある単純泉であった。木の浴槽の内湯1つのみで掛け流しで利用されている。



3あすか旅館

赤い屋根の鉄骨2階建ての小さな宿。74.6度のアルカリ性単純泉で総計297mgの湯で星の湯旅館と同系の温泉である。古い木製の内湯浴槽と離れにある石造りの露天風呂がある。



露天風呂は風雅な造りで仮設風の良さがあった。CO3は9.6mgと少ないがつるつるの湯で存在感はある。HSが0.2mgであるが感知できた。透明、無味、微硫黄臭と記録した。







4ふきゆ荘

含銅単純硫黄泉という変わり種の泉質。100度の噴気から造成によって温泉を湧出させている。S2O3 3.0mg H2S 4.4mgと硫黄分はそれほど含有されていないが、白濁した湯が特徴的であった。硫黄臭も強く個性的である。



含銅はCu2.3mgで全国的にも珍しい温泉である。白濁薄黄色、少苦味+微酸味、硫黄臭多し、と記録した。石造りの内湯が1つのみである。中山平でもこのような硫黄泉があるのかと驚いた温泉であった。



5鳴子ラドン温泉(現在、休業中)

中山平でも有数のつるつる温泉の東蛇の湯と同じ経営の温泉宿。100度の源泉で含硫黄Na-HCO3、SO4泉 Phは8.3である。総計1137.5mgと含有量もある。主な成分はHSの37.3mg H2Sの2.1mg、CO3の44.8mgである。



露天風呂が掛け流しでよい状態になっており今回最強のつるつる感触になっていた。露天風呂は透明、たまご味、硫黄臭であるが、内湯は少量加水されており緑色透明、少たまご味、少硫黄臭と薄い感触になっていた。



露天風呂の源泉はCO3 100mg台に匹敵する感触である。分析値では44.8であるが、もっと多く感じる。



6琢琇

琢琇は瀟洒な宿で秘湯を守る会にも入っており中山平でここに入浴した人は多いでしょう。うなぎ湯と銘打っており、鳴子温泉のゆさや旅館と同じ命名である。



このたびうなぎ湯の掲示は無く、しんとろ湯と名刺に刷られていた。ここも鳴子ラドン温泉と同じく100度の含硫黄Na-HCO3、SO4泉である。CO3が104.7mgと多く含有されつるつるの湯になっていた。



内湯の長生の湯は石造りの浴槽でほかに混浴露天風呂の付いた内湯がある。さらに下側に露天風呂の鶴亀の湯もある。透明、少たまご味、少硫黄臭である。つるつるやや強しで鳴子ラドン温泉の露天風呂についでつるつる感覚があった。







7東蛇の湯(現在、休業中)

東蛇の湯は熱い源泉を夜の間に入れ、冷ましておく。そのため朝一番の湯は源泉のままである。昨日は入浴客で混雑し写真が取れないので、朝一番に東蛇の湯に写真を撮りに行く。まだ新鮮な湯でつるつるはそれほど強くない。この湯はある程度熟成されるとつるつる感が増してくるのであろう。



しかし透明ながらたまご味強く、硫黄臭もはっきりとわかり、やはり新鮮な湯は良いと思う。分析表ではHS 37.8mg H2S 2.1mgでCO3 44.9mgのラドン温泉と同じ分析表である。



浴室は混浴のみで朝でないと写真が撮れないのでほかの客がいない時を狙って撮影した。混浴の内湯と付属した石組みの露天風呂がひとつあるだけである。



8しんとろの湯

中山平温泉で唯一の日帰り専用温泉。レストハウス星沼もあるが一般的でなくここが人気の日帰り温泉になっている。この温泉は源泉から長い樋を通し適温まで冷まして投入するという高温の中山平温泉の中では素晴らしい使い方である。



93度の源泉でS2O3 5.9mg HS 16.4mg H2S 0.6mgという含有量、つるつるの指標となるCO3は105.3mgと多い。透明、たまご味、少硫黄臭というもので以前訪問したときには薄白濁していたが、今回は透明であった。つるつるも一般レベルで前回の方が強かった。



9三乃亟湯

中山平の上流に1軒だけ離れてある温泉宿。小さな旅館で内湯の小さなタイル貼り浴槽が一つだけの簡素な施設である。63.6度の純重曹泉で総計1583mgの源泉である。



掛け流しで利用されていた。透明、無味、無臭の個性は少ないがつるつる感触は中山平では中間程度でつるつるの湯であった。



10菊池旅館

あすか旅館のすぐ前にある小さな民家のような宿。湯治専用の宿泊施設である。古い民家のままでふすまで仕切られている。



浴室は2ヵ所あるが男湯は2つの浴槽があってともに源泉掛け流しである。61度の単純泉で溶存457.2mgである。重曹系で透明、無味、微油臭と観察した。



源泉掛け流しなので熱い湯でヌル目の方でも44度くらいあり、熱い方は48度以上に感じた。一瞬しか入れない。何かの対策が必要であると感じた。掛け流しでも入れなくてはしょうがない。



11なかやま山荘

国道沿いにある公民館のようなコンクリート造の宿。大浴場は清掃中で家族風呂に入った。これが正解でゆっくりと源泉が掛け流しになっていて素晴らしい。



92.2度の含硫黄食塩重曹泉(S-Na-HCO3、Cl)である。溶存1224.7mgの源泉で硫黄分はHS 18.9mg S2O3 0.8mg H2S 0.7mgである。



ほぼ硫化水素イオンが占めているので透明であるが硫黄臭がして非常に好い源泉である。なおCO3は108.9mgと多量に含有している。つるつるも強く本日ではしんとろの湯をまさって最高であった。



家族風呂は小さな半円形の浴槽で弱く掛け流しされている、この使い方が良いのであろう。加水の大浴場よりも好いと思われる。透明、たまご味、硫黄臭でつるつる強しで良い湯であった。

 

12花渕荘

花渕荘は冬に来たことがあるがあまり印象に残らなかった。今回、脱衣場で2つの源泉があることがわかり一つは71.6度の単純泉でもう一つが99.5度の含硫黄芒硝重曹泉(S-Na-HCO3,SO4)である。総計1171mgでHS 11.6mg CO3 119.7mgという強力な源泉である。



内湯は単純泉で個性がなかったが露天風呂で重曹泉を使いつるつるの湯であった。



また離れの貸切り風呂は石造りの小さな浴槽で掛け流しで使われ熱いので少々加水して入浴する。中山平ではこのような使い方がベターであろう。



ここは重曹泉が入れられ新鮮な良い湯であった。透明、たまご味強し、硫黄臭でつるつる強しである。木造2階の小さな宿で13室である。



その他 北品川  天神湯

京浜急行の新馬場駅近くに濃厚な黒湯が湧出したと聞き早速行ってみた。まだ温泉分析表は計測中で無かったが新築のマンションの1階2階が銭湯になっており新築でまるでホテルのロビーのように立派である。



温泉の湯は露天風呂で使われておりその黒さに驚いた。黒褐色(透明度2センチ)、少苦味、わら臭と記録した。



透明度2センチは廃業した女塚湯、鶴見の松の湯、横浜の鎌倉館などみな廃業してしまったので、現在国内でも五本の指に入る濃厚さであろう。分析結果が楽しみである。



また重曹分も多いのかつるつるの感触もあり存在感の大きい良い源泉である。残念なのはカランがなく自動調節の循環になっていた。

 

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