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関西
2010/11/01 近畿 関西 

バカの湯2ヵ所とローソクジモ泉

1湯川温泉 民家前ケーシング  
 コンクリート土管にて入浴 ヌル湯 

 

道路沿いに土管があり、田の中にある源泉が引かれている。80センチくらいのコンクリートの土管があり、深さも1メートルほどあり肩まで入れる。道路は細く車を駐車していると交差が出来ない。それですこし手前の広い道のところに車を止めた。民家の前で道路に面しているので入浴にはタイミングを計る必要があり、三脚をセットして車の中で脱衣して急いで駆けて行き、入浴した。コンクリート土管には少量の湯が掛け流しされているが入浴すると体積分溢れて側溝に流れる、気持ちの良い入浴が出来た。



33度前後のヌル湯で透明、たまご味、微硫黄臭の温泉である。単純硫黄泉の源泉がこの地域には各所に湧出しており、ヌル湯なので垂れ流されたままになっている温泉が、そちこちにあり楽しい地域である。

 

2 湯川温泉 某小屋裏の垂れ流し  
 四角い露天の溜め桝あり、温度もあり快適 

国道より少し脇に入った広場にある源泉に湯が湧いていた。温度が36度ほどあり、四角い浴槽風の桝が横に設置されている露天風呂である。到着してみると、この湯をたくさんのポリタンクに汲んでいる人が居た。



その人が帰るのを待って入浴した。きれいな湯が多量に掛け流しされており、透明、たまご味、少硫黄臭である。温度があるので適温の入浴感があり良い。源泉コックもあるがそちらを締めると横の四角い浴槽に湯が流れるようになっている。



自噴しているのである。先ほどのケーシングよりも湯量があり、横になると全身が湯に浸かれる。新鮮な湯で硫黄分もしっかりと感じられた。



3 湯川温泉 ゆかし潟近く地元専用共同湯  
喫茶「なわ」裏にあるブロック造ジモ専、
おばちゃん2人入っていたが男湯は私一人、昼でも暗黒なのでローソクを灯して入る。



湯川温泉周辺には、これら国道脇、二河、民家脇、某小屋裏、地元専用ブロック造温泉の5箇所のほかに、ゆかし潟周囲にコンクリートボロ小屋の源泉もあり、そのほかにも3箇所の垂れ流しがあるとのこと。



また橋の川源泉出口には今まで通り源泉が流れているがかなり奇麗な湯で、奥ゆりの山温泉「四季の里」の新施設からの捨て湯とは思われない、また対岸の田圃の中にも源泉があり橋の川源泉垂れ流しの前に側溝から流れ込んでいた。



これらの中で入浴者がいて、一番温度のある源泉はブロック造の小屋になっていた。四方をブロックの壁で囲ってあるために真っ暗である。ろうそくが置いてありそれを灯して入浴した。モザイクタイルの床とコンクリートの浴槽があり透明、無味、無臭である。たまご味が感知出来ないので、硫黄分はほとんど無いのであるが温度があり、38度前後の温度があり良い湯であった。

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2010/10/31 近畿 関西 

島で船で無いと行けない温泉、ジモ専2ヵ所

1勝浦温泉 ホテル中ノ島  
 透明ながら硫黄臭ぷんぷんの湯 紀州潮聞の湯は絶品 



勝浦の波止場は浦島行きの船と中の島行きの船の桟橋が並んでいる。今回初めて中の島行きに乗船した。



入り組んだ勝浦の湾内を走り島全体が温泉ホテルになっている中の島に到着した。奇岩絶壁の島が入り江に点在し美しい海岸美である。



この島に6箇所の独自源泉があり、湧出している。きっと勝浦の湾内にも多数温泉が湧いていることであろう。1日当たり850トンということは毎分600リットル弱の湧出量があるということで、大量の湯がこの島に湧いているのは驚きである。



露天風呂は絶景の海に飛び出すように面して野趣たっぷりにしつらえられている。紀州潮聞の湯と命名されている。透明ながら、塩苦味+たまご味のする温泉で、はっきりとした硫黄臭がする良い湯であった。



総計6718mgの含硫黄土類食塩泉(S-NaCa-Cl)で51度である。HS 2.4 S2O3 15.8 H2S 0.7という硫黄分で総硫黄18.9である。湯の状況では白濁すると思われる。白濁した写真もよく見かけるのであるが今回は透明で残念であった。



浴槽は硫黄の白い析出物で白く染まっている。露天風呂が圧倒的に素晴らしいが、内湯からの海の展望も良い。ここに泊まれば部屋からも美しい海岸美を堪能できるであろう。中の島の桟橋では釣りをしている人がいた。魚影の濃い海でよく釣れるであろう。


2湯川温泉 国道脇の湯小屋 
 施錠のため 溢れ湯の川にて入浴 藤澤さんありがとうございました。

 

湯川温泉近くには多くの源泉垂れ流しがあって、各所に自噴している素晴らしい温泉地帯である。ややヌル目であるが、硫黄臭とたまご味がはっきりと分かる温泉で海に近いながら塩分は含有していない。屋久島の尾の間温泉や平内海中温泉なども同じように塩分が含有されていない。



国道沿いの「こんなところに」という場所に小さな湯小屋が建っている。施錠されているが流れ放しの源泉は湧出量豊富で小川になって流れ去っている。この小川で入浴した。トタン張りボロ湯小屋で風情があり、中で入浴したかったが所有者の許可をとらなかった。湯は湯川温泉一般の硫黄泉で透明、たまご味、少硫黄臭というものである。



3湯川温泉 二河共同湯  
 ぼろいコンクリート共同湯 ゲロゲロの汚さ 硫黄析出物でヌルヌル


細い道に面した小さな共同湯。地元専用のようであるが、施錠もされておらず、特に入浴の制限も明記されていない。コンクリートの建築で男女別に小さな浴室と1畳くらいのさらに小さな脱衣場が付いているだけの温泉である。湯がヌルく流れる量も少ないので、掛け流しながらやや新鮮味には欠けた。



地元でも使われていないのであろう、浴槽はヌルヌルの硫黄析出物で覆われており、入浴すると白いブヨブヨした粘液状の湯の花が舞い上がり気持ちの良いものではない。たまご味、少硫黄臭の湯川温泉一般のものであるが清掃も良くなく印象は良くなかった。

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2010/09/26 関西 

世界遺産の温泉、ツルツル日本一

奥熊野温泉 女神の湯 (再訪)  
 新施設になっていた。循環だが強烈なつるつるとエグ味は健在 
 CO3 287.2 (レベル5) 



 

国内でも最強のつるつる、ぬるぬる感がある温泉として記憶に強い湯。以前アイリスヒルズという宿の内湯であったが、今回行ってみると離れたキャンプ場の近くに別棟があり、こちらが温泉浴室になっていた。



 

タイル貼りの小さな建屋で男女別に外部から浴室に入る方式である。中に入ると3~4人用のポリバスであった。湯は循環であるが、ここの温泉は強烈なヌルヌル感があり、大きな存在感がある。総計は記入されていなかったが3グラムほどの純重曹泉で約26度、pH 8.6である。Na 1142(99.2%)Cl 303(16.1%)HCO3 2128(65.5%)CO3 287.2(17.98%)という組成である。炭酸イオン287.2mgというのは国内でも屈指の含有量で純重曹泉にこれだけの炭酸イオンが含有されているとヌルヌルは強くなるのは当然である。たまに強食塩泉で炭酸イオンが多いものがあるがこれはつるつるにならない。透明、弱い塩味+エグ味強し、無臭と観察した。



循環なので弱くてもオーバーフローがほしい温泉である。浴室棟の隣に食堂があるが熊の肉を出された。また以前からあったように大鷲、イヌワシなどの猛禽類を飼っている。オウムや他の鳥もいる。

8 湯の峰温泉 つぼ湯 (再訪)  
 足元湧出源泉 白濁 硫黄臭あり 



湯の峰温泉は最近いつも素通りしていて、10年以上ご無沙汰している。世界遺産に指定されたつぼ湯に入浴しようと思い、あづまやに宿を取った。共同湯の受付でつぼ湯の券を買う30分750円である。30分はややあわただしく写真を撮っているとすぐ経過してしまう。



湯の峰の中央を流れる小川の中にある足元自噴の源泉浴槽である。渓流の流れの中に小さな湯小屋が建っており、桧皮の屋根が掛かり瀟洒である。この風情が非常に良く薄暮の中、いろいろの角度で写真を撮った。



中に入り、湯を触るとかなり温度が高くなっており、入浴不能である。不本意ながら少々加水して入浴した。すぐ下流に湯筒の源泉があり100度近い湯が湧出している、色は透明である。こちらはそのすぐ上であるが白濁した湯で硫黄臭が濃い。白濁(20センチ)少苦味、硫黄臭ありと観察した。



二人入れば一杯なほどの小さな窪みが湯壷で室内に大きな岩が飛び出している。含硫黄食塩重曹泉(S-Na-HCO3・Cl)で硫黄分は5から10mgであろう。湯の峰温泉ではあづまやは透明で、共同湯のくすり湯が薄白濁なので、このつぼ湯が一番濃い白濁である。



湯小屋の壁が下半分が開く方式になっており、ワイヤーを巻き上げると渓流が見える半露天風呂になる。世界遺産の足元湧出温泉で泉質も良いので高い評価とした。


9湯の峰温泉  共同湯薬湯  
 薄白濁 少重曹味 硫黄臭あり すべすべあり(ランク2) 



湯の峰薬師(東光寺)のとなりにある共同湯。一般浴室とくすり湯浴室の2つに別れている。一般湯は加水しているが、くすり湯は加水しないで掛け流しにしている。その違いである。



つぼ湯に入浴した人は共同湯の入浴も無料ということで、加水無しのくすり湯に入浴した。総計1781mgの硫黄食塩重曹泉で89.6度の分析表がある。HS 2.8 S2O3 2.0 H2S 0.5mgの含有量である。CO3が54mg含有され硫黄泉の特徴と重曹泉のつるつるのある湯である。薄白濁、少重曹味、硫黄臭ありと観察した。御影石の壁に木の枠の浴槽で弱く湯が掛け流しになっていた。

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