温泉チャンピオン 郡司勇の温泉サイト » 2010 » 7月
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郡司が実際に行き、観察・記録した湯について書いています。
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温泉紀行
2010/07/02 中部 
長野の温泉センター3ヶ所

1松が峰温泉 中郷ひばりの湯  75 
 モールのような琥珀色の湯 弱いつるつるあり 
 オーバーフロー循環 



 

 

 

 

 

 

 

赤倉周辺の温泉地の中で、ポツリと未湯になっている松が峰温泉に訪問した。妙高の引き湯ではなく、独自源泉である。温泉地のある宿に入浴をお願いすると入浴のみ不可で、ここのひばりの湯を教えてもらった。コンクリート造の公民館のような建築である。



 

 

 

 

 

 

 

 

湯は薄褐色のべっこう飴のような色でモール系であろう。32度の含重曹食塩泉の総計1370mgの源泉である。琥珀色透明、少エグ味、無臭である。少オーバーフローの循環である。しかし重曹分に拠る弱いつるつるがあり温泉の存在感はあった。



四角い浴槽が2つある内湯のみで簡素な浴室である。32度あるのであれば、ヌル湯ながら源泉浴槽があるとさらに良いと思われた。

2大豆島温泉 ゆったり苑  85 
 新鮮な食塩泉 内湯と露天風呂に掛け流し浴槽あり


長野市内の日帰り温泉センター、長野オリンピックのMウェーブの近くである。蔵造りの外壁に瓦屋根の和風外観である。



温泉は掛け流しを謳っており良い湯を期待させる。露天風呂の一つと、内湯源泉浴槽、壷風呂が掛け流しで利用されていた。

 

 

 

期待を裏切らず新鮮な良い湯であった。露天風呂の上段の浴槽は掛け流しの量が多く、下の循環浴槽に滝のように掛け流されていた。これを見てすこし感動した。また壷湯の源泉投入量も多めで良い、内湯源泉浴槽は大勢の人がその浴槽に集中しており肩を寄せ合って入浴している。



源泉浴槽の宣伝効果は抜群である、各地の循環だけの温泉センターも見習うと良い。源泉掛け流しには人がこれだけ集まるのである。色は透明であるが塩苦味がはっきりとある。総計3005mgよりも濃く感じる。そしてこの温泉の良さを感じたのは匂いである。湯口からは微硫黄臭があり、さらに香ばしい匂いが発散されていた。



 

 

 

 

 

 

 

 

47度の土類食塩泉(NaCa-Cl)で毎分383リットルも湧出している。分析表上では特に特記する成分は無いものの、新鮮さは温泉の評価を良くする一番の方法である。ここで新鮮さの大切さを思った。日帰り温泉センターでこのような良い湯にめぐり合うのは長野県が温泉県であり、各所に良い湯があるためでもあろうが、センター系のレベルが上がってきている証拠であろう。

3裾花峡温泉 元湯うるおい館  80 
 赤い食塩泉 総計8565mg 殺菌の後 掛け流し 
 大きな露天風呂と内湯もみな掛け流しは良いが 
 小さな浴槽もあるとさらに良い 



 

 

 

 

 

 

 

 

長野県の県庁所在地の長野市の真ん中にある日帰り温泉センター。長野県庁のすぐ近くでもうそこは山の温泉地のようである。タイル張りのマンションのような外観のビル建築である。元湯うるおい館というが食塩泉の元湯の源泉と含硫黄重曹泉をローリー輸送している。



元湯は46.6度の食塩泉で総計8665mgの等張性の源泉である。鉄分を5.5mgも含み赤茶色に濁っている。カルシウムの含有によって塩苦味があり、香ばしい香りもする。良い温泉である。川に沿った露天風呂は22メートルにも及ぶ長い浴槽で大量の湯が使われている。



さらに内湯も大きくみんな源泉掛け流し浴槽である。殺菌のみしていると記載されていた。福祉湯や家族風呂、展望風呂なども別にあり、みなこの源泉を利用している。大量の湧出量なのであろう。湯口は新鮮であるが浴槽はやや新鮮味に欠けると観察した。小さな無殺菌の掛け流し浴槽も造ると良いと思った。



ローリー輸送している保玉湯の花温泉は循環で個性がほとんど無かったが、分析表上では凄い源泉である。特記成分はHS 22.5mgとCO3 74.4mg の総計1281mgの純重曹泉なのである。本来の湯では白濁するか、緑色透明になり硫黄臭プンプンであろう。入浴するとヌルヌルの湯で感触も良いであろう。この源泉の新鮮な湯に入りたいと思った。

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