温泉チャンピオン 郡司勇の温泉サイト » 2013 » 3月
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郡司が実際に行き、観察・記録した湯について書いています。
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温泉紀行
2013/03/31 中国 
羽合、東郷、浜村、吉岡など鳥取の温泉 

1やまもり温泉  やまもりキャンプ場

源泉掘りたての仮設温泉。一人用の木製浴槽が2つ設置されている。



非常にレアな温泉であった。27.7度のNa-Cl、SO4(芒硝食塩泉)で総計1615㎎である。



しかし新鮮な温泉をボイラー直結で掛け流ししているので気泡で白濁していた。少苦味があり、香ばしい香りが放散されている。



新鮮な湯であった。脱衣場は建築があるが、庭に木製の浴槽が2つ置いてある露天風呂であった。



2羽合温泉 旅館水郷 温泉地再訪

羽合温泉では小さな旅館で掛け流しにしているところを、旅館案内所で聞いていった。



旅館水郷というコンクリートの中規模の旅館である。内湯が1つで弱く掛け流しになっている。55度のNaCa―Cl,SO4で総計1553㎎の清澄な温泉である。



毎分1000リットルの湧出量で集中管理されている。中規模の内湯が一つで岩風呂である。透明、少塩味、無臭で個性は少なかった。



3東郷温泉 養生館 温泉地再訪

東郷温泉は過去に訪問した谷水は廃業していた。駅前の寿湯は日本一細い路地を抜けて行くといった立地であるが健在であった。

                 寿湯の路地



寿湯の内湯

今回は老舗の養生館に訪問した。大浴場と離れの露天風呂がある。



湖に面した和風旅館で木造の2階建てである。水面の景観が良い温泉宿である。82.4度のNa-Cl.SO4で総計1523㎎である。



透明、微塩味、源泉の湯の香あり、で内湯はオーバーフロー循環であった。



露天風呂は湖に面した四角いタイル風呂で開放的な立地である。昔ながらの良い旅館であった。

4浜村温泉 旅風庵 温泉地再訪

浜村温泉は共同湯に入浴したが今回は旅館に入浴してみた。斜面に建築されており、屋上が内湯と露天風呂がある。



石の縁にタイル風呂の内湯1つと、風雅な庭園風露天風呂もある。弱い掛け流し(オーバーフロー循環)で集中源泉の52.8度のNaCa―SO4,Clで透明、石膏味、無臭の湯であった。



総計1076㎎のほとんど単純温泉に近い清澄な湯であった。



5宝喜温泉 再訪

宝喜温泉館は以前、訪問したままに存在していた。湯量豊富な弱アルカリ性単純温泉で47度の源泉である。



大湯量掛け流しなので新鮮で透明、無味、少香ばしい香があった。



大浴槽と深いプールもありともに源泉掛け流しである。CO3は含有されておらずつるつるの感触はなかった。



 

6鹿野温泉 山紫苑 再訪

国民宿舎の温泉、コンクリートの4階建てである。総計764.7㎎の単純温泉で56.4度の高温である。



透明、無味、無臭ながら露天風呂は掛け流しで使われていた。内湯も掛け流しであるが湯量が少なかった。



露天風呂は風雅な岩組のもので、内湯は曲線のタイル風呂であった。



7吉岡温泉 下湯 再訪

吉岡温泉は過去に訪問したがどこに入浴したかも記憶していないほどの昔である。今回は温泉館と下湯のどちらにしようか迷ったが、小さな下湯に入浴した。



総計538㎎の単純温泉で50.5度である。小さなタイルの浴槽が1つの簡素な浴室であった。温泉館も旅館もこの下湯もすべて同じ湯とのこと。



掛け流しで利用されており、熱い湯であった。透明、無味、無臭の個性はない湯であった。



8砂丘温泉 ふくべふれあいランド

鳥取砂丘の東側にある温泉センター。海原を眺める美しい立地の温泉である。総計3646㎎のCaNa-SO4,Clで29.7度の湯温である。



立派な温泉センターで2階が浴室である。循環と殺菌が残念であるが透明、芒硝石膏味、無臭と味覚に温泉の個性が出ていた。





 

 

 

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2013/03/24 中国 
鳥取温泉と関金温泉ほか

1鳥取温泉 日の丸温泉 再訪

鳥取の関金温泉で講演会があるので、久しぶりに鳥取に訪問した。鳥取市内の日の丸温泉は再訪問であるが、変わらずに営業されていた。46.6度のNa-SO4、Cl(食塩芒硝泉)で総計4876㎎の温泉である。



味覚がしっかりとした温泉である。内湯1つのみの簡素な施設である。壁より掛け流しになっている。味覚に特徴が現れており塩苦味であった。



過去の訪問では食塩泉だと思っていたが芒硝泉であった。透明ささ濁り、塩苦味、無臭と観察した。



2船岡美人温泉  再訪

以前、青木ヶ原温泉という名前で仮設で営業されていた時に訪問した温泉。現在は船岡美人温泉として営業されている。



三角屋根のやや大き目な湯小屋のような造りの建築で男女の内湯のみの簡素な施設である。22度の純重層泉で総計1940㎎である。



CO3(炭酸イオン)を54㎎含有しておりつるつるやや強しの良い感触である。大きな内湯1つの浴槽である。源泉が微量掛け流しにされていた。



3鳥取湯谷温泉

ぽつりと未湯で残っていた温泉が鳥取湯谷温泉であった。この度訪問した。



小ぶりな温泉センターの施設で小さな内湯が1つの施設である。29度のNa-Cl,HCO3(重層食塩泉)で総計1739㎎である。



未加水、加温、循環で透明、金気味、微えびせん臭と個性は感じられた。やや弱いつるつるの感触もあった。



4関金温泉 湯命館 再訪

大きな温泉センター。ここで講演会を行い、その後に入浴した。



関金温泉の集中管理の源泉であるが湯量が少なく、ちょろちょろと源泉が入れられている状況であった。そして浴槽は巨大なので透明、無味、無臭の循環であった。



加水、殺菌もあったように感知できた。

 

 

5関金温泉 湯楽里

国民宿舎のスコーレに泊まったが、そこには入浴せずに隣の湯楽里に入浴した。



関金温泉の共同源泉がちょろちょろと入れられている内湯1つの簡素な施設で、透明、無味、無臭、循環であった。



6関金温泉 鳥飼旅館

関金温泉では温清楼が廃業して、独自自噴源泉の3か所が使用不能になった。残るは鳥飼旅館の2源泉と関の湯源泉1か所である。



温い源泉と熱い源泉を足して適温にして掛け流しにしている。小さな内湯が男女1つずつで小さな木の浴槽に掛け流しで利用されている。



浴槽の底も木製である。46度の単純温泉であるが放射能を30マッヘ含有し放射能泉にもなっている。透明、無味、無臭ながらよわいつるつるもある。



掛け流しの新鮮な湯は関金温泉では共同湯の関の湯と、ここ鳥飼旅館のみになってしまった。良い湯であった。

 

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2013/03/16 九州 
長湯周辺の炭酸泉と湯布院の個性派温泉 

1 筌の口温泉 新清館

筌の口温泉は炭酸を充分に含有した温泉で、成長の度合いで緑色から赤褐色になる素晴らしいものである。総計3559㎎のNaMgCa-HCO3,SO4でCO2は750㎎という炭酸泉間近である。



鉄分は分析表には無いが、赤くなり大きな露天風呂は茶褐色、炭酸エグ味、金気臭と少炭酸刺激臭である。



風情のある造りで大きな露天風呂の中に東屋が建っており、湯口からは豪快に湯が注がれている。内湯はコンクリートの浴槽で湯の色が緑白濁である。



浴槽の縁には析出物が付着し、うろこ状になっていた。良い温泉である。



2 山里の湯温泉

炭酸泉の本場に来た。筌の口温泉の入口にある山里の湯はCO2が1080㎎で立派な炭酸泉である。



温度が40度あり炭酸泉としては熱い方である。源泉浴槽と仕切られた浴槽の2つがあり、源泉直接の浴槽は透明、2槽目は薄白濁していた。



源泉からは大量の気泡が湯口から上がっており、近くに行くと炭酸刺激臭がする。味覚は炭酸エグ味で炭酸が強い、匂いは炭酸臭とかつおぶし臭(微硫黄臭)である。



身体への泡付きが多く、すぐに真っ白に気泡が付く。素晴らしい炭酸泉である。このあと新清館を含めると炭酸泉系の温泉を6か所はしごするがここの泡付きが下ん湯の次に多かった。



3 七里田温泉 下ん湯

七里田温泉の下ん湯は日本有数の炭酸泉で泡付きも韮崎旭温泉などと日本一を競っている。



今回行ってみるとラムネ温泉と表示され外壁は塗り替えられて、内装もきれいに改修されていた。鍵付きになり、七里田温泉館で1000円の保証料を払って借りる方式であった。



浴槽は以前のままで湯の入れ方も湯口少し下からそっと入れている。透明、炭酸エグ味、炭酸臭+少金気臭であった。



泡付きは山里の湯よりさらに多く、超大である。自分が泡発生器になったように泡が付くのはここが一番であろう。温度も38度ほどでそれほどぬるくない。日本を代表する炭酸泉であろう。



 

4 長湯温泉 郷の湯旅館

入口の前に川があり、捨て湯の析出物が大量に丘のように付着して壮観な温泉。浴槽も析出物で縁が厚くなり茶碗のように析出物で凝り固まっている。



総計5573㎎のMgNa―HCO3(重炭酸土類泉)で炭酸CO2は792㎎と炭酸泉には少し達していない。黄色白濁、エグ味、無臭で源泉温度が高いので炭酸が飛んでいる感触であった。



露天風呂は湯が入れられておらず、内湯だけであった。湯は掛け流しで良い使い方である。



長湯全体に言えるが熱い温度なので炭酸分が源泉近くですぐに抜けてしまっているのが残念である。気泡は付かない。



5 長湯温泉 水神の森

なかなかすごい温泉がある。温度が48.4度もありながら炭酸分CO2を989㎎も含有しているのである。そしてタンクに溜めずに掛け流ししているので源泉周囲は炭酸刺激臭が放散されすごい存在感の源泉である。



鉄分も多く含み源泉名は含鉄土類重層泉(Fe2-NaMg-HCO3)である。総計5668㎎と濃い源泉である。



重層泉なので塩分はなくエグ味が強い。露天風呂と2浴槽の内湯の施設で茶褐色に濁り、炭酸エグ味、炭酸刺激臭が多く、アンモニア臭もある。



熱いので身体に気泡は付かないが匂いが凄く、充分に炭酸を感じられる名湯である。



 

6 長湯温泉 ラムネ温泉

藤森氏の変わった建築になってから初めてラムネ温泉に来た。外壁は焼いた木と白い漆喰で黒白のツートンカラーになっている。浴槽の入口は低く、茶室のにじり口のようであった。



2本の源泉を使っており内湯は温度のある源泉で総計4328㎎の重炭酸土類泉(MgNaCa-HCO3)で41.2度である。3つの浴槽があり微妙に温度が違っている。



緑褐色濁り、炭酸エグ味、湯口刺激臭と有機物臭があった。炭酸CO2も911㎎含有しほぼ炭酸泉に近いものである。長湯の代表的な泉質である。



露天風呂がヌル湯の炭酸泉で総計3662㎎の含炭酸重炭酸土類泉で32.3度である。CO2は1380㎎で溶存物質は2282㎎とその分少なくなっている。透明、炭酸清涼味、炭酸刺激臭あり、と観察した。



泡付きは山里の湯よりやや少なめの中程度ながらしっかりと気泡が付き身体が白くなる。以前の仮設の時とほぼ同じであったので良かった。



7 湯平温泉 志美津旅館

湯平温泉は飲泉が有名で、お茶代わりに温泉水を出すことでも有名である。四万、峨々温泉とともに日本三大胃腸病の湯に選定されている。



湯は総計2474㎎の重層食塩泉で69.5度である。透明、弱塩味+微エグ味、無臭と観察した。特に味覚は昆布茶の薄いもののような独特のうまさがあった。



この温泉の浴室は洞窟風呂が有名で、岩を組み合わせて洞窟のようになっている。瀟洒な和風宿で雰囲気が良い。



8 湯平温泉 砂湯温泉共同湯

湯平温泉街は細い石畳の両側に温泉宿が並んでいる風情のあるものである。その中に共同湯が点在していて格安で入浴できる。



金の湯共同湯、銀の湯共同湯、中の湯共同湯、橋本温泉共同湯、とこの砂湯温泉の5か所もある。



細い路地で川を渡ったところにある共同湯で、川に迫り出しており。洪水のときには流されそうな配置である。木枠の浴槽が1つの簡素なもので掛け流しで湯が床に溢れている。



熱い湯で透明、少塩味、無臭の湯平特有の泉質であった。

 

9 湯布院温泉 山のホテル夢想園

湯布院郊外にある温泉宿で、由布岳が敷地全体から見渡せ美しい斜面にある。大きな露天風呂から眺める立派な山容の由布岳は美しい。



男湯は御夢想の湯で、女湯が空海の湯、弘法の湯の2つ、このほか貸切風呂が4か所ほどある。62.5度のアルカリ性単純温泉で総計804㎎である。



炭酸イオンCO3が24㎎含有され弱いすべすべがある。浴槽は巨大なもので25メートルプールのようである。



循環であるが致し方ないであろう。しかし爽快な眺めと凝った造りの露天風呂で風情は良い。



10 湯布院温泉 ゆふいん泰葉

この湯には驚いた。青い湯でさらにつるつる強しであった。すごい存在感である。



98.4度の食塩泉で総計2007㎎である。そのうちつるつるの指標である炭酸イオンCO3は99.6㎎で九州地区でも指折りであろう。メタケイ酸は567㎎でかなり多い。



隣の庄屋の館が594㎎で少し勝っている。しかし青い色の湯で今回はすこし時間が経っていたのか、青色白濁であった。



弱い塩味、無臭である。すぐ横に大きなゆけむりが立っている源泉がある。以前行った一禅はこの源泉の引き湯とのことである。40トンタンクで1日冷ましてから浴槽に入れているがまだ熱いそうである。強烈なつるつるで素晴らしい温泉であった。



 

11 湯布院温泉 庄屋の館

大きな露天風呂が有名な庄屋の館に再訪した。今日は青色透明ではなく、青白濁であった。



総計2050㎎の食塩泉でCO3 21㎎でメタケイ酸594㎎という温泉で弱いつるつるの湯になっている。巨大な露天風呂が一つで100度近い高温の源泉が注がれている。



高温の源泉のため大きな露天風呂も表面が熱く掻き混ぜると適温になる。青白濁、微塩エグ味、噴気臭の温泉であった。



宿の造りは古い木造の移築なのか風情が出ている。離れのように点在している。個性的な温泉宿である。



 

 

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