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2011/12/18 東北 
湯田川温泉、湯の浜温泉ほか

1かたくり温泉 ぼんぼ   

 小ぶりな温泉センター施設。35.9度の強食塩泉が湧出している。総計21140mgである。以前この温泉で身体に泡付きがあって高い評価をした。しかし今回は加熱されており泡付きはなかった。

 

しかし炭酸CO2を390.8mg含有しており炭酸の感触を残している。透明、塩味+少炭酸味、無臭である。

 

循環が残念である。強食塩泉ながら炭酸を含有している珍しい源泉で体感にも弱いが体感清涼感が感知できた。弱いつるつるもある強食塩泉には珍しい個性を持った源泉である。

 

2     湯の浜温泉 上区共同湯  

湯の浜温泉は久しぶりで、ほとんど記憶から抜けてしまった温泉である。再訪した。下区共同湯はビルの1階で風情がないので、海岸近くの円形の展望台のような建築の上区共同湯に入浴した。

 

熱い湯が豪快に掛け流しされており、入浴するには熱すぎる。タイル貼りの半楕円形の浴槽1つのみで激熱なので少々加水した。

 

56.1度の土類食塩泉(NaCa-Cl)で蒸発残留物5985mgの弱食塩泉である。透明、弱い塩苦味、無臭のきれいな湯であった。豊富な湯量でよかった。

 

3湯田川温泉 湯どの庵泊  

湯田川温泉の共同湯、正面湯の前にある和風旅館。以前からその奥まった瀟洒な玄関や風情のある建築を見て、宿泊したいと思っていた宿である。

 

このたび宿泊したが玄関周りの和風木造建築は食事処に改修されており、宿泊棟は奥のコンクリート建築であった。外観は純和風ながら客室はすべて洋室でそのほか廊下やロビーなどは和風である。

 

湯は湯田川1号泉の石膏芒硝泉(NaCa-SO4)で溶存1287mgの清澄な泉質である。透明、無味、無臭が掛け流しで利用されていた。

 

天井の高い共同湯のようなひのきの浴槽の浴室と、御影石の内湯の2ヶ所に浴室があり、20時で交代になるので両方入ることが出来た。

 

御影石のほうは露天風呂も付いており、この露天風呂の造りが竹の植え込みと渡り廊下の先にある浴槽のしつらえが絶妙で気に入った。 

 

4湯田川温泉 正面湯共同湯  

湯田川温泉で共同湯といえば正面湯である。湯量があって床に溢れ良い記憶になっている。このたび久しぶりに再訪した。

 

立派な瓦屋根の共同湯である。近くの商店で入浴料を払うと鍵を開けてくれる。水色のタイル貼りの清楚な浴室である。掛け流しの湯が溢れ床に薄く流れている。透明、無味、無臭のきれいな湯である。

 

石膏芒硝泉(NaCa-SO4)で蒸発残留物1200mgの単純泉に近いものである。しかし浴槽の大きさに適量が掛け流しされているだけというシンプルな使い方が良いのである。

 

5湯殿山温泉 湯殿山ホテル  

湯殿山はご神体が温泉の湧出する岩で過去に行った事がある。素足になってお参りすることができる。しかし入浴出来ないので、この下にある湯殿山ホテルで同系の温泉に入浴できる。

 

以前入浴した時には赤い食塩泉で濃厚な印象があった。このたび再訪してみた。14.6度の土類食塩泉(NaCa-Cl)で溶存8565mgの源泉である。炭酸(CO2)717mg鉄(Fe)も12.5mg含有し分析表上では真っ赤に濁る塩味の温泉であるが、湯は透明、少塩味、無臭になっていた。

 

加水、除鉄、循環であろう。残念な使い方になってしまった。湯口の岩は昔の源泉を使っていたときのまま、赤褐色の析出物で固まり壮観であるが、湯は加工済みのものであった。

 

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