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2012/10/15 東北 
西山温泉と東山温泉「向滝」、郡山周辺の湯

1西山温泉 滝の湯   75

滝の湯は以前、泊まったことがある温泉でつるつるした源泉の記憶がある。荒湯源泉で分析表では81.8度 総計4888mgの含硫黄食塩泉でS2O3 8.3mg HS 0.3mgであった。しかし硫黄分は仄かにしか感知できなかった。


つるつる感はやや強めであった。対岸に独自源泉がありこちらに引かれている。しかし女湯でしか使われておらず、男湯と混浴の露天風呂は荒湯源泉であった。



つまり荒湯がつるつるする源泉なのであろう。川沿いの浴室で水量の多い川がダイナミックであった。


2西山温泉 新湯    80
古いコンクリートの共同湯のような浴室と木造の天井の高い造りの浴室の2つがあり古い共同湯のほうは女湯に使われており、小判型のコンクリートの2つの浴槽が中央にある別府の共同湯のような造りであった。



ここで新湯源泉が使われており、71.2度の総計4754㎎の含硫黄食塩泉でHS 1.7㎎ H2S 3.8㎎のものである。


ここも滝の湯と同じくつるつるやや強しの湯である。男湯は荒湯源泉が使われていた。透明、少塩味、微硫黄臭である。西山温泉は塩味で、仄かな硫黄臭とつるつるした感触の温泉であると感じた。山の中の良い温泉地である。



3東山温泉 向滝   90
会津の奥座敷。東山温泉の向滝に泊まるので、いつも遅くまで温泉めぐりをしている私であるが、17時には着くように早めに向かった。



まだ明るいうちに立派な玄関に到着した。登録文化財の宿でその指定が第1号という立派な建築である。池を配した中庭を囲んで、コの字型に建てられた建築群の、奥の角部屋で中庭の桜が満開で迎えてくれた。



温泉は向滝独自源泉と町営源泉の混合である。NaCa-SO4、Cl(塩化土類芒硝泉)で白い析出物が湯口に付着する泉質である。



透明、薬味、少焦げ臭の掛け流しである。貸切湯が3か所あり鈴の湯、瓢の湯、蔦の湯とありうち2か所に入浴した。
少浴室がキツネ湯で大浴室がさるの湯である。玄関の上に大広間があり、電気を点けてもらって撮影した。

貸切浴室の風呂

立派な格天井の格式のある建築で特に凝った造りではなく正統派の和室である。食事も熱いうちに運ばれ洗練されたものであった。



特に泊まった桔梗の間から、窓の前が一面の桜の花の満開で美しかった。



きつね湯の浴槽

さるの湯

4うねめ温泉   65

翌日は郡山に出て、いくつかの温泉を再訪した。以前つるつるの感触が記憶に残っているうねめ温泉に再訪した。大き目な内湯が1つの簡素な日帰り温泉施設である。



湯は41.4度のNa-HCO3、Cl(食塩重層泉)で総計1898㎎のものである。透明、無味、無臭であるがつるつるの感触はあった。循環が残念である。



5並木温泉   70
郡山市内にあるスーパー銭湯。大きな施設である。37.5度のNa-SO4、Cl(食塩芒硝泉)で総計1337㎎の湯である。



循環もしているがオーバーフローが多くほぼ掛け流しに近い状態である。透明、少薬味、無臭の湯で内湯1つの施設である。ここもつるつるの感触があった。



6東北原温泉   80
郡山郊外の畑の中の1件宿といった、ちょっとした秘湯。ここは掛け流しでつるつる強しの良い湯で泡付きもあった。



小さな内湯1つの簡素な共同湯といった施設で、透明、無味、無臭ながら先のつるつる感で存在感はある。



41度のNa-HCO3,SO4,Cl泉で総計1021㎎というほとんど単純温泉に近いが掛け流しで良い使い方である。



7ひばり温泉  75
国道4号線を南下していると、ひばり温泉の看板が目に入りまだ未湯であったので入浴してみた。大きな健康ランドのような施設で内湯に大きな浴槽が3つあり掛け流しで使用されている。



露天風呂は岩組の小さ目なものでこちらも弱く掛け流しされていた。薄緑透明、少エグ味、微香ばしい臭であった。総計1474㎎のNa-Cl,SO4泉で45度である。



掛け流しにするには適温であろう。CO3が19.6㎎含有されておりつるつるの感触であった。この郡山周辺の4か所はどこもつるつる感はあるが西山温泉のほうが強いつるつるである。



この後、芹沢温泉に行くが入浴のみ不可になっていた。毎分1500リットルの昔の大湯量はどうなったのであろうか?最近行った人いますか?



8新菊島温泉  80
鏡石温泉とマルナカ温泉を通過して新菊島温泉に久しぶりに訪問した。以前の通り大湯量で浴槽も変わっておらず安心した。



黄色べっこう色透明、少たまご+エグ味、弱い硫黄臭ありと観察した。直径10mほどの混浴大浴槽も健在で良かった。つるつるが強い湯で本日一番のつるつるである。すべって転倒しそうになる。


浴槽の縁から溢れた湯が渦を巻いて流れ去る様は圧倒的である。38.8度のヌル湯の単純温泉で総計275.5㎎という清澄な温泉ながら色、味、匂いで存在感は大きい。



毎分638.5リットルの湧出ですべて使っているのであろう大湯量に感動する温泉である。

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